おお、訴えたければ、訴えるがよい。

 著作権法違反。

 私は火で炙られようが、水攻めにされようが、この一文の「出典」を口にはしない。

 丹下が人として非ざる道を歩んでしまうことに比べれば、私が投獄されることなどちっぽけなイベントに過ぎないのだ。

  「インドのヨガ行者は、きびしい肉体的鍛錬によって、そのペニスに霊妙な力を賦与することができるそうです。たとえば、尿道から水を吸い上げることができるようになる」

 この全文を読みたければ、古今の「文春文庫」を洗いざらい調べてみよ。

 出典を記せば、丹下がヨガに飛びつくことは見えている。

 この夏競馬から本紙予想を降り、評論家として再出発を始めた丹下

 本紙予想を担当する者は新聞の数だけしか存在しないが、評論家は、自称を含め星の数ほど存在する。

 この中で生き抜くためには、独自性がなければいけない。

 だが、私は思うのだ。

 「尿道から水を吸い上げることのできる競馬評論家」に、何の説得力があるのだろうと。

 丹下の浅はかさは、ここにある。

 ヨガ行者は、決して「尿道から水を吸い上げる」ことを目指して修行をしているのではない。

 要は、「超人的な能力を獲得する」ための修行なのである。

 丹下のように、それとこれとをはき違えてはいけない。

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