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丹下に香港行きを命ぜられて考えていますが、たぶんその日は、中山競馬場に行っていると思う。
以前、香港競馬に行ったことがあるが、とてつもなくおもしろかった、という印象はない。
笑ったのは、競馬ではなく、一緒に行った『最強の法則』編集長の岩神光一。「食事をしながら競馬ができる」
といったツアーだった。
各国のツアー客と同じ部屋に案内されると、バイキング形式になっていて、ホテルの立食パーティであるような「ローストビーフを切り分けてくれる」コーナーもあった。その部屋で馬券検討をしたりするわけだが、岩神がどこかに行ったきり戻ってこない。
何かあったのでは、と探しに行くと、大柄なイギリス人夫婦にオーダーされて、一生懸命に慣れない手つきで、ローストビーフを切り分けているではないか。
ひきつり笑顔で。岩神は「蝶ネクタイ姿」で、ちゃんとした格好だったから、ボーイと間違われたのだった。
「自分は、アンタと同じで、競馬をやりに来た客だよ」と下手な英語でしゃべっても聞き入れてくれず、逆に顔を真っ赤にされて怒られたらしい。
「何で香港まで来て、肉を切らなきゃならないんだよ」と嘆いていたが、欧米人なんて、今でも東洋人を見下しているのが現実ということだろう。というわけで、馬券の買い方も分からなかったし、予想新聞も読めないし、メシも食わなきゃならないし、ただただ、あわただしかったということくらいしか覚えていない。
ああいうのは、何度も行くと勝手がわかってきて、楽しくなるのだろう。
ま、今回は日本からも他国からも好メンバーが集まるので、「生」での観戦はおもしろそうだが。
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