変則の3日間開催は、予想番組に携わるわたしの仕事も3日間連続となり、解放されたのが9月17日(日)の朝。
へとへとに疲れ、そのまま都内の某健康ランドに直行。
たっぷりとマッサージを受けて湯船に浸かる。「今月の温泉・佐賀県嬉野の湯」
との看板が掛けられている。
月ごとに全国津々浦々の名湯を持ってきて供するという趣向のようだ。
そこで、ふと疑問が。その湯は、「佐賀県の嬉野温泉から実際に持ってきた湯」なのか。
「人工的に、嬉野温泉と同じ成分で作られたの湯」なのか。
つまり、同じ「pH8・6のアルカリ性で、ナトリウム500・3mg、カリウム23mg……」なる成分であれば、わざわざ高い交通費をかけなくてもいいのではないか。
もしかして、「嬉野温泉」が商標登録されているから、「嬉野の湯」と表示したのではないか。
などと、考えれば考えるほど、迷宮入り。そう思ったのは、以前、農家を営む作家・山下惣一さんの講演記録を読んだからだ。
そこには、「和牛」について触れていた。
和牛は、決して「日本産」を意味するのではない。
それは、「黒毛和種、褐毛和種、日本短角種、無角和種の4種」を指す「品種」のことで、だから、
海外で生まれた「外国産和牛」も存在する。嬉野産でも東京産でも、どちらも「嬉野の湯」。
日本産でもアメリカ産でも、どちらも「和牛」。
もちろん、京都でなく、北海道で作られた「京野菜」もあり得るだろう。
そうなると、思いは競走馬に飛ぶ。
9月9日(土)の『スポニチ』競馬面に、
「きょうから中山全出走表に厩舎情報」
という見出しがある。
「厩舎情報を組み込んだ新出走表」
に変更されるという。
おや?
今までだって、厩舎情報は載っていたじゃないか。
それを出走表に組み込むことが、そんなに大きなことなのか。
しばし考えて、
「ああ、やっと十字架を外したのだろう」
と気がついた。
1997年4月16日、同紙には、こんな「お詫び記事」が載った。
「……競馬面に掲載していた関係者のコメント記事(厩舎ナマ録)について、産経新聞社から同社発行の競馬エイト紙のコメントと酷似している、との指摘を受けました」
9月2日の『明日のレース分析』(グリーンch)の関東ゲストは、市丸博司さんだった。
「パソコン競馬ライター」
として大活躍をしている市丸さんとの出会いは、もう14〜15年前にさかのぼる。当時、競馬雑誌を創刊するためにデザイナーを探していたわたしは、ツテを頼って、東京・早稲田のあるデザイン事務所を訪れていた。
ひと通りの打ち合わせを終え、帰ろうとしたときに、部屋の奥から、「すいません」と話しかけてきたのが、彼だった。
市丸さんも別の打ち合わせで訪れていたので、いま思うと、偶然の出会いだったのかも知れない。
「先ほどから聞き耳を立てていたんスが、ボク、競馬、大好きなんスよ」ライターとして、多少は競馬関連の執筆をしていたそうだが、まだ、「市丸博司」をアピールする仕事はしていなかった。
こちらも当然、新しい執筆者を探していたわけで、渡りに船。
さっそく、新雑誌のライター陣に参加していただくことにしたのである。


